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俺のミッション 後編

とりあえず俺は小毬のところに行く前に理樹に会いに行くことにした。

「理樹いるか?」
「恭介?どうしたのさ、こんな時間に」
「話がある」

・・・・・

「で、話って?」
俺は一瞬だけ目を瞑り言葉を絞り込む。
「小毬のことだ」
「・・・・・」
理樹は俺をじっと見ている。
俺の熱意が伝わったのかやれやれと小さく呟いて、
「恭介にはかなわないや」
観念をした。

「うん、今日小毬さんに用があるって言われて行ったんだ」
「・・・・」
今この部屋の中には俺と理樹しかいない。
どうやら真人は外に筋トレしにいったらしい。
「で、行ったら小毬さんが待ってたんだ。そして『好きです』と告白をされたんだ」
「理樹は大事な人がいるって小毬が言っていたが」
「うん、いるよ」
首を縦に振り肯定する。
「誰なんだ?小毬には言ったんだろう?」
「ううん。小毬さんには大事な人がいるって言っただけだよ」
「で、誰なんだよ」
「うーんとね・・・」
少し考え込むように考えている。
そこまで重要に固める必要があるのだろうか。
少し理樹の考えが判らなくなる。

「葉留佳さんだよ」
「そうか・・・」
そうだったか。
それだけ聞ければいいさ。
後は俺の力量だ。
小毬、待ってろよっ!

「ありがとな、理樹」
「いや、あんまり力になれなかったけどね」
あははと苦笑する理樹。
「お前にはヒントを貰ったからな。やっぱりありがとうだ」
「そっか、じゃあ頑張りなよ恭介」
「おうっ」
俺は小毬が待っている女子寮前まで走っていく。


「そっか、小毬さんには少し悪いことをしたかな。・・・でも恭介が今の恭介ならきっと小毬さんを幸せにしてくれるさ」
一人ぼそっと呟いた。
「おう、理樹。さっき恭介がすげー勢いで走っていったんだけどよ、なんかあったのか?」
恭介らしいな。
何かあったらダッシュでその場所まで行く。
それはいいことだと思う。
そんな風に考えると笑いが込みあがってくる。
「??」
終止真人は分かっていないという顔だった。



俺はようやく小毬の待つ場所に着くことが出来た。
そこでは頬をぷくーっと膨らませているご機嫌斜めの小毬の姿があった。
「ごめんなー、さっきまで呼ばれてたもんで」
「誰にですかぁ?」
やけに声のトーンが低く小毬の顔が怒って見えるというか怒っている?
しかし顔を見ると怒っているようには見えない。
「理樹だよ」
理樹という単語を出すとびくっと体を振るわせる小毬。
「そっかぁ?、じゃあ仕方ないね。理樹くんだもんね」
笑って言っているもののなぜか不自然に見えて仕方がない。
「で、話ってなんだよ」
「ふえ?」
なんだっけという顔をされる。
「あぁ?そうだったね。話はこっちでしようよ」
指差すのは女子寮。
「俺が入っていって大丈夫なのか?」
「だいじょーぶだよ?話はもうつけてあるから」
ならいいが・・・・

その期待は裏切られるが・・・
「あら?棗先輩。こんなところでなにをしているんですか?」
二木と会った。
「小毬を待っているんだが・・・」
「神北さん?あぁ、たしかにそんなことをさっき言ってきたわね」
「ふーん」
どうやらその反応を見ると小毬の言っていたことは嘘ではないらしい。
しかし、次の言葉で俺は驚くこととなる。
「でも、許可はしていませんよ」
「なぬっ?」
我ながら変な声を出してしまった。
「だから、たしかに話は聞きましたが許可は出してませんよ」
「なんの」
「あなたと神北さんが神北さんの部屋で話をするということですよ」
少し苛立っているのか声が怖い。
「いいだろ?別にそこをまけてくれよ」
「だめです」
「いいじゃん」
「だめったらだめです」
と不毛な言い争いをしていると、小毬がパタパタとこちらへ向かってくる。
「あれ??恭介さんとかなちゃん。何してたの?」
「あら?神北さん丁度いいところに来たわ。話明日に回せないかしら?」
「どゆこと?」
小毬は?マークを頭に浮かべている。
「大事な話なら・・まぁ今回は許すしますけど?」
「大事な話なんだよ?。私と恭介さんにとっては」
小毬がいつになく真剣な表情で二木を見ている。
「そう・・・・今回だけよ」
「ありがと?かなちゃん」
ぎゅっと二木を抱きしめる小毬。
羨ましいぞ二木。
悶々と嫉妬な気分が生まれる。
「じゃあ、ごゆっくり」
そう言葉を言い残し去っていく二木。
ごゆっくりってどういうことだろうな。
分かんねぇ。

「じゃあ行きましょう。恭介さん」
「・・・ああ」
小毬のあとを着いて行く。
夜になっているといっても人が皆無というわけではない。
ちらちらと女子を見る(まあ女子寮だから当たり前だが・・・)

ほどなくして小毬の部屋に着く。
「どうぞ?」
言葉の後に続き部屋の中へと入っていく。
そこにはルームメイトの姿はない。
「今さーちゃんには席を外してもらっているよ」
さーちゃん?ああ、笹瀬川のことか。
やけに鈴に対抗意識があるあいつか。
・・・まあ悪い奴ではなさそうだけどな。
「さーちゃん。鈴ちゃんのところに行ったんだよ」
「なんでまた・・・」
火に油を注ぐような場所に行くんだろうな。
「さーちゃん。お顔真っ赤だったよ」
だんだん論点がずれていく。
「で、話ってなんだよ」
無理矢理だったが話を戻す。
「あ、うん。今度の日曜日暇かな?と思いまして」
「デートか?」
「そ、そうですね。デートですね」
行った本人が顔を真っ赤にして何度も呟いている。

「俺も小毬に話がある」
「え?そうなの?」
驚いた様子でこちらを見る。
そう、今から小毬には少し苦しくなってもらわなくいけないからな。
「どうして俺なんだ?」
「ほぇ?」
「何で俺を選んだ」
「きょ、恭介さん。目が怖いよ?」
「いいから答えてくれないか?」
「そっか・・・・分かっちゃったか」
てへっと頭を軽く小突く。

「私寂しかったんだよ。理樹くんに振られて心がどこかに行ってたんだと思う。そこに恭介さんの姿が目に入ってフラフラと教室に入っていって・・・」
「俺に会ったってことか」
「うん」
そうだったか・・・
しかしまだ疑問は残っている。
「もう一つ、小毬無理していないか?」
「・・・してないよ?」
なぜに疑問系?そしてどうして溜めた。
「ほんとか?俺には無理しているようにしか見えないが」
「―――っ!」
どうやら小毬の反応を見ると無理をしているらしいな。
「無理、するなよ」
「っ!」
小毬は小刻みに震えている。
そして静かに涙を流す。

「う・・・うっ・・・寂しかった。理樹くんに振られて心が傷ついていたの。そこに恭介さんの優しい言葉が私の心を直してくれた」
「・・・ああ」
「嬉しかった。恭介さんがこんなに私のことを思ってくれるなんて」
・・・まあそれには俺は謝らないといけないな。すまん小毬。これは冗談半分で告白をしていたよ、でもお前はそれをほんとのことのようにとってそれを感謝していたんだな。

「あっ・・・」
小毬が驚いた声。
そりゃそうだろう。
俺が今小毬を抱きしめているんだから。
「今は泣いていいんだぜ。そのために俺の胸があるんだからな」
「うん、うん・・・・うわぁぁぁ????!!」

少し大声だったんだろう。
少し経って二木が部屋に入ってきた。
「最低ね」
吐き捨てる。
「・・・でもまあ神北さんがいい顔をしているから良しとするわ。それと笹瀬川さんから伝言よ。今日はベットを自由に使って構わないそうよ」
「そうか・・」
俺は胸にうずくまって幸せそうに寝ている小毬を抱きながら二木と話す。
「じゃあ、間違っても行動に出ないことね。・・まあキスまでなら許してあげるわ」
そういって部屋を出て行く二木。
三枝と仲直りしてからあいつの性格変わってねえか?
なんか丸くなったな。
ふっと笑い小毬のほうを見る。

幸せそうに寝ている小毬の唇に俺の唇を合わす。
「う・・・ん」
どうやら起きてはいないらしい。
あぶねー、なんとか成功だな。
「恭介さん・・・」
「どんな夢を見てるんだろうな」

いつしか俺も眠りに落ちていた。

「ほ、ほわぁ??!!」
翌朝、小毬の驚く声が寮全体に響き渡っていた。


ミッションコンプリート!!





あとがき
今回は早めの更新です。
と言いますか。夜勤なため夜は更新が出来ないためこんあ時間に更新しているわけですがね^^

まあ後編というわけで書きましたがやっぱ出来は微妙。
なんかうーんと言わざる得ないような作品になってしまいました。
さて、今回は小毬×恭介でしたが、次回は番外編(後日談)でも書こうかと・・・
組み合わせは次回のお楽しみというわけでw
コメント

はじめまして(^^
あちこち探検している内に おじゃましちゃいました^^;

よければ私のHPも のぞいてくださいね(^ ^♪





No title

ふむ、意外だな、理樹の好きな女性ははるちんかよ・・・こりゃ意外な。
そう言えば、ささ子ってコマリマックスのルームメイトだったっけ。ちゃんと席をはずしてくれるあたり、態度は尊大でもいい奴みたいだな。
しかし、かなり性格のきつそうな佳奈多やささ子をちゃんづけするあたりコマリマックスは怖いもの知らずだ。まあ、あの性格では敵を作りそうにないが。

気を利かせてくれたと言えば佳奈多もだな。彼女も随分成長したようだ。

いずれにせよ、恭介とコマリマックスに幸あれ、だな。

No title

>かずさん
時間があれば覗かせてもらいますw


>ハリー・キャラハンさん
・・それは番外編での布石でした(笑)
正直鈴以外だったら誰でも良かったと言う奴です。
小毬最強説w
もはや誰にも止められない。
正直葉留佳と佳奈多が仲直りしていない葉留佳を書くのは個人的に嫌ですから^^自動的に丸くなっている佳奈多が出てくるというわけですよw
二人に幸あらんことを・・・
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