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素直になれなくて

―――あたしの夢―――なつめりん

あたしのしょうらいのゆめはおにいちゃんのおよめさんです。
どうしてかというとおにいちゃんはやさしくてかっこいいからです。

・・・・・・・
最後の文を見る前に紙をくしゃくしゃした。

珍しく部屋の掃除をしていたところ、こどもの頃の作文が出てきた。
・・・今では最大の汚点になってしまったが。

しかし、馬鹿兄貴が嫌いなわけではない。
こちらが素直になれていないせいで微妙な兄妹関係になってしまっている。
まあ仲が悪いというわけではない。

むしろ向こうがシスコン気味でこちらが困ってしまっているところだ。
うむ、それしかいえんな。
一人で頷き、そしてまた掃除を再開させる。

次に出てきたのが写真だった。
これは幼稚園のときだろうか。
きょーすけと一緒に写っている。
そのつきのあたしは楽しそうな顔で幸せだった・・・と思う。
・・・まあ今でも幸せといえば幸せなのだが・・・・

「鈴ちゃん。何か見つかったの?」
「どうしてだ?こまりちゃん」
こちらを見てにこりとこまりちゃんは笑ってこう言った。
「だって鈴ちゃん。笑ってるよ?」
どうやらこまりちゃんに顔がにやけていたのがばれてしまったらしい。
「う、うっさいっ!」
思わず照れ隠しの言葉が出てしまう。
しかしこまりちゃんに詰め寄られ逃げ場を失い、写真を見られてしまう。
「わぁ?、楽しそうな恭介さんと鈴ちゃんだねぇ?」
写真を見て一言。
「あれ?こっちには作文があるね。どれどれ・・・」
取り上げようとするも、もう読まれてしまった。
なんか人に見られるというのがとても恥ずかしく思えてくる。
かぁーと顔が赤くなっていくのが分かる。

「鈴ちゃん」
「なんだ?」
「恭介さんのこと好き?」
「なっ!?」
いきなりのことで驚いてしまう。
途端に顔が赤くなる。
「あ、赤くなったねぇ?」
「茶化すなっ。こまりちゃん」
うう、こまりちゃんに主導権を握られてるぞ。
「で、どうなの?好きなの?嫌いなの?」
「・・・・・」

簡単には答えが出せないでいた。
あたしはきょーすけのことをどう思っている。
馬鹿だが皆を引っ張っているリトルバスターズのリーダーとして見ているのか。
それとも兄妹として見ているのか。
あとは・・・・

「鈴ちゃんは恭介さんこと、異性として見てる?」
こまりちゃんが質問を変えてきた。
「わからん」
これには即答できた。
でも、なぜか胸の奥がもやもやする。

「じゃあ、お兄ちゃんとして見てる?」
「見てない」
「ほんとに?」
じーっとこまりちゃんがあたしの目を見てくる。
今この距離はくちゃくちゃ近い。
息がかかるくらいだ。
「見てない・・・こともない」
そう言い直した。
「そっか・・・」
一人で納得をしているがあたしにはさっぱりわからん。
こまりちゃんは何が言いたいのか。

「私が言いたいのは鈴ちゃんはほんとは恭介さんのこと大好きなのに素直になれないのはどうしてかなって思っただけだよ?」
ほんわかなしゃべりで言うが何が言いたかったかは分かった・・・・気がする。

「あ、あたしは・・・・」
こまりちゃんにはしょーじきに話した。
そして何をすればいいかをアドバイスしてもらった。
くちゃくちゃ恥ずかしいがきょーすけ・・・もといおにいちゃんのためだ。
これぐらいは我慢する。

・・・・・・
理樹の部屋の前。
どうやらまた旧リトルバスターズで集まりがあるらしい。(新はこまりちゃんとかが入ったことらしい。これはきょーすけが言っていた。

「入るぞ」
ノックもせずそのまま中に入る。
そこには理樹、真人、謙吾の姿はなくきょーすけしか居なかった。
「ん?理樹たちはどこだ?」
「今ジュースを買いに行った」
少し素っ気無い言い方で言う。
なぜか悲しい気分になる。
「・・・・」
「・・・・・」
お互いが何も言わないせいかどんよりと暗くじめじめした空気になる。

こんなときこそこまりちゃんに教わったあれをやるときだ。
「お、・・・・」
「ん?どうした?鈴」
こちらを見てくる。
途端に恥ずかしくなり何も言えなくなる。
「どうした、熱でもあるのか?」
きょーすけがあたしに近づいてきておでことおでこをくっ付ける。

「????っ!!」
ち、近いぞっ。
体温は上昇していくばかりだ。
「ん?なんか熱いな。熱でもあるのか?」
「な、ない」
「ほんとか?」
「ないったらない」
「ほんとにほんとか?」
「ないって言ってるだろぼけぇ??!!」
慌てて離れる。
これ以上くっつけられたら困るからな。
「・・まぁおまえがそういうならいいがな」
きょーすけの顔は少し寂しそうに見えた。

さて気を取り直して、だ。
「お、おにいちゃん・・」
今度はしっかり言えた。
「ん?なんだ。鈴」
すこぶる普通の反応だった。
「お、おにいちゃん?」
ごろごろときょーすけのほうに近づきネコのようにごろごろと体をくっつける。
「お、おい恥ずかしいからやめろって」
真っ赤になって言われても説得力はないぞ。

・・・・・
「う、うにゃー」
数分後・・・・見事に飼いならされたあたしがいた。




「ね、ねえ。これって入っていいと思う?」
「いや、入らんほうがいいだろう」
「じゃあその間にどっかいっとくか」
「そうだな」
男三人はどこかゆったり出来る場所を探しにいった。








数日後・・・・・
「おにいちゃん?」
だきっ・・・
「なぬっ!?」
「おおっ!!」
「わふーっ」
「兄妹愛ですね」
女性陣を驚かせたのは無理もない。
あたしはきょーすけのことが好きなんだからな。
・・・・もちろん異性として。

「おめでと?、鈴ちゃん」
「ありがとう。こまりちゃん」
アドバイスをくれたこまりちゃんにお礼を言う。

「よしっ、じゃあ今日もリトルバスターズのみんなでハッスルしようぜ」
「「「おおぉ???」」」

今日もまた楽しい一日が始まりそうだ。




おにいちゃん、だいすきっ・・・










あとがき
微妙な小説書きの俺ですw
今回は鈴恭と言うわけで兄妹ネタを書いてみました。
まあオリナル要素たっぷりですがね・・・w

頭に思いついたものを小説化はやっぱムズイ。
元々いきあたりばったりな小説から始めたのでやっぱこんな小説しかかけない俺は無力w
でも、感想くれると励みになるなぁ・・・


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